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13価肺炎球菌結合型ワクチン
(製品名:プレベナー13)について
(製品名:プレベナー13)について
13価肺炎球菌結合型ワクチン(製品名:プレベナー13)は、約90種類ある肺炎球菌のうち、とくに重症感染症をひき起こす可能性が高い13種類(1,3,4,5,6A,6B,7F,9V,14,18C,19A,19F,23F)を選んで作られた、乳幼児でも免疫原性を高めることが可能となったワクチンです。
小児期の肺炎球菌ワクチンとして、世界100ヶ国以上で使用されており、非常に高い予防効果が報告されています。
このワクチンの接種対象年齢は、生後2ヶ月~5歳未満の小児です。接種回数は、標準4回ですが、接種時期によって異なります。
副反応は、他のワクチン同様、発熱や局所の発赤、腫脹、痛み、硬結などがあります。
また、非常にまれですが、海外の報告でショック・アナフィラキシー様反応(呼吸困難、全身性の蕁麻疹)・痙攣などの報告があります。
不活化ワクチンですので、接種後6日以上あければ、他のワクチンの接種が可能です。
また、必要に応じて他のワクチンと同時接種も可能です(DPT、ヒブ、MR、水痘、おたふくかぜワクチンなど)。
このワクチンは肺炎、中耳炎、副鼻腔炎、また重症感染症である細菌性髄膜炎、菌血症/敗血症などの予防に非常に高い効果が期待できます。
接種される場合は、肺炎球菌、ワクチンのことをよく理解されてからがよいと思われます。
わからないことはなんでも小児科の先生に聞いてください。
子宮頸がん予防のためのワクチンについて
接種は可能ですが、副反応の関係で、現在、国で積極的な推奨は控えています。
また推奨されるようになったときはお知らせ致します。
もし接種をご希望の方はご相談ください。
Hibワクチンについて
Hibとは、ヘモフィルス インフルエンザ type Bという細菌のことです。乳幼児の化膿性髄膜炎の起因菌として、Hibは6割を占めています。
化膿性髄膜炎は治療が遅れると重度の障害を残したり、死亡することもある怖い疾患です。
そのため、とにかく早く診断して抗生剤の注射を開始することが大切です。
しかし、明らかな髄膜炎症状がでなければ、初期は風邪や嘔吐下痢症などと診断され、治療が遅れることも少なくはありません。
海外では発展途上国を含む100カ国以上で、すでにHibワクチンは定期接種に組み込まれており、Hibによる重症疾患が激減しています。
日本でも接種率が向上してきたため、Hibワクチン接種開始前と比べて、Hibによる重症疾患が減少してきており、明らかに効果のあるワクチンであることがわかっています
Hibワクチンは生後2ヶ月~5才未満が適応です。計4回接種します。
年齢によって接種回数が異なりますので、小児科の先生とよく相談して、正しいワクチン接種をしましょう。
日本脳炎ワクチンについて
日本脳炎ウイルスの存在は、西日本を中心に広い地域で確認されており、とくに蚊の多い九州地方などは注意が必要です。
日本脳炎ウイルスは水田などに発生するコガタアカイエカなどの蚊が保有しており、ブタなどの脊椎動物が刺されて感染すると、多量のウイルスがブタの体内で増殖し、そして多くの蚊がそのブタを吸血することによって、日本脳炎ウイルスを保有します。
実際、日本脳炎ウイルスを保有した蚊に刺されても、ほとんどの人は不顕性感染です。しかし、感染した人の100~1000人が脳炎を発症し、致死率は15%程度といわれています。
ブタの抗体保有率が常に高い九州、中国、四国地方などに在住、あるいは近年、日本脳炎患者発生が多く認められた地域に在住の方で、日本脳炎ワクチンの接種をこれまでに1度も受けたことがない定期予防接種対象者の方(具体的には、日本脳炎ワクチンを1回も受けていない現在3~5歳のお子さん)は、夏になる前に1期の2回のワクチン(基礎免疫)をできれば接種したほうが良いでしょう。
日本脳炎ワクチンは定期接種で公費でできます。
水痘・ワクチンについて
水痘の予防には水痘ワクチンです。生ワクチンで1回0.5mlを皮下に接種します。
生後12ヶ月以上の水痘罹患歴のない者が対象です。
重篤な副反応は健康小児、成人では極めて稀な安全性の高いワクチンです。またウイルスに感染(水痘の子と接触)してから72時間以内にワクチン接種すれば、水痘発症防止効果があると言われています。
1~3歳未満は定期接種です。3ヶ月以上あけて2回接種します。
水痘は怖い合併症などもあります。定期接種ですので、接種年齢のお子さんは必ず2回接種しましょう。
MRワクチンについて
麻疹、風疹はたいへん怖い感染症です。とくに麻疹は合併症で入院することも少なくありません。公費でできるうちに、是非接種をおすすめします。
1歳時(1期)、就学時前(2期)の2回接種します。
麻疹にかかると、肺炎、中耳炎、胃腸炎などの合併症もあり、入院することも少なくありません。また脳炎などを発症すると、命にかかわります。
風疹は、妊婦さんに感染すると、生まれてくる赤ちゃんが先天性風疹症候群という病気にかかってしまい、体に障害をもってしまいます。
自分のため、周りの人のため、赤ちゃんのためにも、必ずMRワクチンを接種しましょう。
ロタウイルスについて
ロタウイルスによる胃腸炎は毎年冬場に大流行します。
重症化するのはほとんどが2歳までの小児で、まれに脳炎などで亡くなることもあります。しかしワクチンにより、かなり軽症化できて、入院もほとんどなくなります。
ロタウイルスワクチンは注射ではなくて、甘いシロップを飲みます。2回、または3回飲むタイプがあります。
生ワクチンですので、次の他のワクチン接種は4週間以上あけなければいけません。
他のワクチンと同時接種は可能です。
ワクチンについてのご質問、接種ご希望の方は事前にご連絡ください。